一度血圧測定で正常値よりも高かったからといって高血圧とはいえません。血圧は食事や運動、精神面などの影響を受けやすいので、定期的にチェックしていく必要があります。しかし、高血圧と診断されたら放置してはいけません。動脈硬化をはじめとして、脳、心臓、腎臓などに病変を起こし、生命が危険になることも少なくありません。

高血圧はその約90%を占める原因のはっきりしない本態性高血圧と、腎臓や内分泌などの病気が原因で起こるものとに分かれます。ほかの病気が原因の場合は,その治療が優先されますが、本態性高血圧の場合には、医師の指示による薬物療法(降圧剤など)のほか、食生活や運動など、日常生活の節制が重要なポイントになります。

●放っておくとどうなる?

1/動脈硬化が起こる。
2/動脈硬化が続くと心肥大が起こる。
  この状態のまま放置すると心臓はますます疲れきって、
  全身に血液を送り出すポンプ作用が弱まり、心不全になる。
3/脳出血や脳梗塞が起こる。
4/心臓の冠動脈に動脈硬化が起こる。
5/腎臓に動脈硬化が起こると腎硬化症が起こり、
  それが進行すると腎不全や尿毒症を起こす。

●高血圧を予防する生活習慣

●食べすぎを避け、肥満を防ぐ。
 太っている人は、即、減量作戦を開始。
●食塩は1日7〜8gに。
 味噌汁は1日1杯/しょうゆやソースは控えめに/
 酸味や香辛料でうす味をカバー/麺類の汁は残す/
 加工食品(ハムやかまぼこなど)をとり過ぎない/漬物は控えめに。
●タバコやアルコール、コーヒーは控えめに。
●ストレスを解消する。
 精神的なストレスや極度の緊張も血圧に影響します。
 スポーツや趣味など自分なりのストレス解消法を見つけることが大切。
 1日の終わりには、ぬるめのお風呂に入ってリラックスして、十分な睡眠を取りましょう。
●定期的に血圧の自己測定を。
 血圧は心や身体の状態、季節や1日の行動によっても変化します。
 したがって、自己測定で、普段の血圧値を知っておくことが大切です。